農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

八十八の手間をかけるお米づくり。

おばんです!!!

いきなりですが、米寿のお祝いは何歳で行うのかご存知でしょうか??

はい!

ずばり『 88歳 』です!!!

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また、皆さんは『米は八と十と八の感じからできていて、それは米作りには88もの手間がかかっているからなのであーる!』と聞いたことがありませんでしょうか??

あるあるーと思われた方が多いかと思います。

でも、本当に88も手間がかかるの??

と疑問に思われたことはないでしょうか?

という訳で早速今年の僕の作業の大まかな流れを思い出してみますと…

『種子塩水選別・種子消毒・育苗ハウス設営・床土作り・床土敷・種籾播種・育苗・基肥施肥・畦畔塗・圃場耕起・代かき・苗運び・田植え・除草・株間抜き・間断潅水・稲消毒・落水・定期的に草刈・作溝・稲刈・乾燥・籾摺り・出荷』といった具合でして、これだけでもその数24!

勿論このほか細々とした作業や、各作業も様々な段階や手順があります。

それを全て含めると、恐らく88は超えるかと思います。

また、これは科学が進歩し作業の機械化が進んでの結果でして、機械がまだほとんどなかった昔はとてもこんなもん比にならないほどの手間と時間がかかっていたことは言う間でもありません。。。

よくじいちゃん大先生に昔話で聞かされるのですが、機械が無かった頃の田植えや稲刈りはそれこそ地域全員が家に集まって大行列で田んぼへ向かい、本当に大変だったけれども、お祭り騒ぎだったそうです!

こういった地域行事から発展したものが日本の伝統芸能にはいくつかあります。

田楽は、田植えの前に豊作を祈る「田遊び」から発達したといわれ、おはやしや歌、踊りでお米づくりを表現しています。

また、昔から日本の神道には『田の神』が存在します。

日本の国技とされる相撲も豊作を祈る目的で奉納されました。相撲の土俵入りなどの際に「しこ」を踏む動作がありますが、これは大地を踏むことで害虫や厄などの災いを追い払い、豊作をもたらす田の神の力が消えないようにするという意味があったとされています。

このように、ほとんどの住民が農家だった頃の時代は『お米』という存在が本当に身近で大事な存在でした。

そのため、88以上もの手間を惜しむことなく米作りに注ぎ込み、そうやってできたお米に感謝し、大切に頂いていました。

時は経ち、今の世の中は農家だけでなく多種多様な職業、生活が存在します。

農業の分野においても昔に比べ機械が普及発展したことにより昔のような手間をかけることなく、かつ品質の良いお米づくりが可能になりました。

しかし逆にそれがお米に限らず『収穫できる喜びや頂けることのありがたさ』という感情が薄れてしまうことに繋がっているような気も、昔に比べると少なからずします。

勿論それは生産者自身にあってはならないことではありますが、その生産物を食べる消費者もそうあるべきと思います。

がしかし、ファストフードやコンビニなどで好きな時に好きなものを頂くことができる今の世の中で、常にそういった気持ちや想いを持ち続けながら生活するという事は、ある意味では不可能に近い程のものとなってしまっているのが現実です。

正直僕も、当たり前のように食べている時が多々あります。

お米だけが良ければそれで良いとは思いませんが、ただ、僕はお米をつくる生産者として、お米という存在が皆さんにとって大事な存在でいることのできるように、そんなお米をこれから作っていきたいと思うんです。

その為にはまずはこのブログを通して、様々な観点から皆さんにもっと農業や米について興味をもってもらいたいと思いますし、農業をもっと盛り上げていきたいと思っています!

なんだか話が飛躍しすぎて元に戻すのが難しくなりましてが……

兎に角、これで明日食べるご飯に対してちょっぴり気持ちが変わったのではないでしょうか??

(無理やり終わった感ですみません!)

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

それでは次回つづく!です!

※このブログは齋藤聖人の名前でFacebook等でもアップしています。

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