田植え番外編2『手でも植えるのです!』
おばんです!!!
『スーツ農家』の齋藤聖人です!
すみません!
昨晩は途中までブログを書く準備をしていたものの、体調が悪くてお休みさせて頂きました。
いやーそれにしても今日はあっつがった(暑かった)山形県置賜地方。
風もなく、田植えをしている農家さん方は暑さを除けばベストコンディションな1日だったかと思います。
家福来ファームの田植え2015は無事に終わったのですが…
実はまだ植えきれていない箇所があるのです!!!
この写真を見て、何かお気づきになるでしょうか??
なんだか周りよりも空間の空いている場所があるような…そう思った方、正解です!
この田んぼは勿論田植え機さんで植えたのですが、田面の微妙な高低差のため田植え機さんの植え付け部分がスピードに追い付かず浮いてしまったり、田面の植え付け部分に障害物(去年の藁の塊や石ころなど)があったりして、うまく植えることができなかった部分が出てしまうことがたまにあります。
このうまく植えることの出来なかった部分を「欠株(けっかぶ)」と言いまして、農家さんによって考え方は様々ですが、この部分を植える「補植(ほしょく)」という作業を田植えの後に行う方もいらっしゃいます。
では家福来ファームではどうしているのか?
結論から言うと基本的には補植は行いません。
理由はいくつかありますが、まずはズバリ「大変だから」です!
補植を完璧に行うためには、全ての田んぼの中ををもう一度端から端まで歩いて回らなければなりません。
現時点で一番進歩している田植え機さんをもってでも1週間ほどかかってしまう田植え作業。
この面積を全て歩いて回るには…正直考えただけでも気が遠くなるほどの作業量になります。
しかし!
勿論ただめんどくさがっている訳ではありません!
田植えが終わると、これから色々な片付け作業を行いつつ、時期をみて次の『除草剤散布』の作業に取り掛かります。
そうこうしている間にも田んぼの水の管理も勿論必要になってきます。
とても一人では周りきれなくなってしまいます。
そもそもこの補植作業は、実際行わなかった場合と比べて、秋の収穫の時にはどれくらいの差があるのか??
僕が就農してからこの点はすごく疑問に思っていたことではあるのですが、最近の研究ではほとんど差が無いという結果が発表されています。
勿論欠株の具合にもよるのですが、欠株のある周りの稲さん達は、逆に広々とした空間で太陽の光や風をいっぱい感じて、欠株の分も補うような形で成長するという素敵な結果になるのだそうです。
そんな研究結果も含めて家福来ファームでは補植作業は行っていないのですが、全部が全部そうしている訳でもないのですこれが。。。
実は補植と似ているようで意味合いの異なる「角植え(かどうえ)」という作業もあります。
これは田植え後ではなく、ほぼ田植えと同時に行うことが多いのですが、基本的に内容も補植作業と似ているのですが、ちょっとだけ違います。
田植えを行う際に、家福来ファームでの田植え機ではどうしても田んぼの角の部分は綺麗に一発で植えることは難しいのです。
それは田植えを行う際の田んぼの回り方に理由があるのですが、どう頑張っても進入路という機械の出入りする場所はうまく植えることが出来ません。
そういった部分を補う形で手植えするのが角植えなのですが、先に述べたとおりこの効果はあまり大きなものではありません。
がしかーし!!!
農家としては正直この角植えだけはなんとか綺麗に仕上げたいというプライドがあるそうなのです!
これはすごーく微妙な事みたいなのですが…出来る限りはやる!
ということで父ちゃん師匠との話は折り合いました!
でも、実は角植えをする必要のない方法もあるのですが、それは今の家福来ファームではほぼ不可能なので、またの機会にでも。。。
そもそも、家福来ファームでは現在10haほどの作付面積となっておりますすが、そのうち農地を借りてお米を作っている田んぼもいくつかあります。
勿論、貸している側からしてみたら自分の農地でしっかりと農産物が作られているのか気になりますよね??
だから、借りて作らせてもらっている田んぼの田植えはちょっと緊張したりもしますし、角も綺麗に植えたいという気持ちも強くなります。
ということもあり、角植えも行いながら田植えを進めていくわけですが…
実はこの田んぼだけは昨年から新たな取り組みを行っている田んぼでして、他の田んぼと植え方も全然違うのです。
疎植(そしょく)という、他よりも間隔を空けて植えているのですが、その割にもこの田んぼは毎年どうしてもうまく植え付けができない箇所が多いのです。
今年は僕の回り方も悪かったせいか欠株が目立ってしまっていたので、ここだけは補植を行う事にしました!
いやーやっぱり田んぼの中を歩くという事は大変ですね!
果たしてこの田んぼが今年はどんなふうに変わっていくのか、不安半分楽しみもあります!
田植えも終わってこれから稲さん達はみるみる大きく育っていきます。
今年の秋も収穫の喜びを思い切り感じることの出来るよう、これからの管理、作業もちゃんと行っていかねばなりませんです!!!
そんな訳で明日は早朝から田んぼへGOです!
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!
それでは次回つづく!です!
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