農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

浸種(しんしゅ)はじめました!

おばんです!!!

全国的にはもう春の陽気らしいですが、まだまだ寒い日が続く山形県です。。。

そんな中でも春の田植えに向けて、齋藤家の稲作作業ははドンドン進んでおります!!!

という訳で、種籾の消毒作業が終わり続いては…

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『浸種(しんしゅ)』という作業になります。

浸種とは…

種子

種子の中には胚(はい)という次の生命の源にあたる部分があり、これが活動を開始するためには種子全体の水分が準備段階でおよそ15%、発芽するには25%程必要とされています。

さらに水に浸けておくことで、籾に含まれる発芽抑制物質が除去されるのです。

だから水に浸けておくのですが…でもどうやって種子の水分量をはかるのか??

それは水温に関係があります。一般的に齋藤家で作っている品種では、積算温度(水温×日数)がおよそ100℃~120℃で水分率25%になるとされています。

ですので、水温10℃ならば10~12日程浸けておくことになります。

…お分かりいただけましたでしょうか??

ちなみにこの説明を嫁にしてみたのですが、『???へぇーー。。。』という具合でして、分かりづらかったらすみません!!!

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ということで早速まずは消毒液から種籾を取り出しまして…

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齋藤家の浸種専用プールに種籾さん達を寝かせます!

そして新鮮な水を貯めまして…

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種籾さんがひたひたに水に浸かるようにしまして、直射日光にあたらないよう蓋をして、ひとまず完了になります!!!

この後3日間は、消毒効果を高めるため水の交換は行いません。

という訳でこれから積算温度100~120℃になるように浸種を行うのですが、問題が一つあります。

それは、この時期の山形の気温差がかなりあるということです。

今日の最高気温は11℃でしたが、なんと明日の予想最高気温は4℃。。。

しかも雪の予報なのです!!!

かと思えば来週からは15℃を超える春の陽気になりそうな予報となっています。

つまり、水温が毎日安定しないのです!

先に述べたとおり、積算温度が目標値になれば基本的には問題ないのですが、水温が極端に高くては一気に芽が出てしまう可能性があります。

そして低い場合はといいますと…

水温が低ければ、多少の吸水ムラがあっても、長時間かけて吸水させますから、発芽のムラは少なくなります。このため、低温が望ましいという考え方が一般的です。

ただ、最近の研究では水温が低すぎる場合発芽不揃いが発生すると言われています。

確かに低すぎるとその可能性は大いに考えられますし、できることなら水温を安定させることが一番望ましいのです!

ならば、昨日登場した『催芽機さん』を使えばいいじゃないか!!!

と思われる方も多いかと思います。。。

しかし!

齋藤家の催芽機さんは1台しかありません。

この催芽機さんには勿論容量がありまして、齋藤家の種籾さんを一気にまかなう事ができておりません。

なので今回の消毒作業も3回に分けて行っておりまして、今現在もフル稼働しています!

消毒後に催芽機さんで浸種を行うにしても、3回に分けていた種籾さん達をまんべんなく管理することはかなり厳しくなってしまいます。

出来れば全ての作業に改善策や新しいチャレンジをしたいのですが、今年の春作業は『消毒』にフォーカスをして栽培を行っていくということで、浸種は例年通りの方法で行っております。

なのでこの後の管理は、じいちゃん大先生と父ちゃん師匠の長年の経験と勘をもとに行って参ります!!!

とはいえやはり天候には恵まれて欲しい気持ちは否めません!

明日はあまり雪が降らない事を願います!

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

それでは次回つづく!です!

※このブログは齋藤聖人の名前でFacebook等でもアップしています。

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