食味値判定…して参りました!!!
おばんです!!!
早速ですが、今年お隣宮城県の七ヶ宿町という所で『食味鑑定コンクール』という全国規模のお米のコンクールが開催されます!
そのコンクールに今年から参加させて頂いている『秋穂の花』で昨年もこのコンクールにお米を出品しておりまして、今年は僕も『家福来米』として栽培しましたコシヒカリを出品させて頂けることになったのですが、
実はこのコンクールの1次審査の基準として、先日書かせて頂きました『食味値』が審査項目になっておりまして…
本日はお隣高畠町にあります農業普及課にお邪魔しまして、秋穂の花の生産者の皆で出品用のお米の食味値を測定してきたのでありました!!!
実は、恥ずかしながら齋藤家のお米の食味値を測定するのは何気に初めてでして、先日ちょっと偉そうに書いてしまったこともありまして、そんな自分のお米の食味値が低かったら皆さんに申し訳ないなと不安に思いながらも、このブログでは嘘を付かずに、しっかりと結果を見て頂きたかったので、バッチリ結果を報告させて頂きます!!!
という訳で、そもそも食味値の測定には4つの項目の値が必要となりますので、ここで少々書かせて頂きます。
1.水分
この項目は色々な意見があるのですが、基本的には16%までの範囲で極力16%に近い水分率だと良いとされております。
水分の量が少なすぎると浸水時に米粒が急激に水を吸って、ひび割れを起こしてしまい、炊飯する時に割れたお米からデンプンが糊となって流れ出るため、ベットリとしたご飯となり、食味が悪くなります。
2.タンパク質
これはお米1粒のタンパク質の量なのですが、食味値としては少ない方が点数が良いとされます。
タンパク質は水を通さないため、お米の吸水を阻害します。
そのためタンパク質が少ないお米は、吸水が良いため、炊き上がりがふっくらとしたおいしいご飯になります。
3.アミロース
お米に含まれるデンプンは「アミロース」と「アミロペプチン」という2種類の形で存在します。
この2つの比率がごはんのおいしさに影響するのですが、
「アミロース」が高いお米はパサパサ。 「アミロペプチン」が高いお米はもちもち。
つまり食味値の観点からはアミロースが少ない方が良いとされます。
4.脂肪酸度
お米に含まれる脂肪分は時間が経つにつれて「酸化」してきます。
獲れたての新米はこの値が低く、つまりこの数値が高いものは、古いお米ということになります。
ですのでこの値も低い方が良いとされています。
という訳で、ドキドキの結果です!!!!!
こちらが測定結果なのですが、上から4つが先に述べました測定項目、そして最後のスコアは『 85点 』でした!!!!!
この結果が良いのか悪いのかと申しますと…良かったのです!!!
先日のブログでも述べましたが、勿論この食味値というのはお米のおいしさとは必ずしもイコールではありません。
勿論最終審査では直接審査員の方が実際に食べた結果が反映さえるのですが、実は結果的にコンクールで優秀な成績を修めているお米はこの食味値が90点以上だったりするのです。。。
ただ、今回僕が1番に良かったと思える点。
齋藤家は農薬や化学肥料を使用した『慣行栽培』でお米を作っているのですが、このコンクールで上位の成績を修められる方々の多くは『有機栽培や特別栽培』といった栽培方法で米作りを行っておりまして、生産者によってはコンクール用のお米を栽培するためだけの圃場を用意し、お金をかけて様々な成分の有機肥料などを施肥している農家さんもいらっしゃいます。
当然、そのお米は優秀な成績を修めることができるかもしれませんが、収量も安定せず、勿論価格も慣行栽培のお米に比べ割高になります。
比べて齋藤家では基肥に一発肥料を使用しまして、その後の施肥は基本的には行いません、しかしながら今年はこのコシヒカリで反収10俵を収穫することができました。
何が言いたいのかといいますと、今回のこの結果で齋藤家の目指す『低コストで価格を抑えながらも安心安全なおいしいお米作り、そして安定的は栽培、収穫』という方向性の可能性があるということを実証できたと思えることです!
勿論、さらにコスト面の改善であったり、もっと食味値の向上を目指すべしということなど、まだまだ目指すところは先ですが、今回の結果で少しでも皆さんに安心して家福来米を食べて頂けるのではと思います。
実際にコンクールではもっともっと高得点のお米が数多く出品されるとは思いますが、そのお米がどのような栽培方法でつくられたお米なのか、今から楽しみでもあります!!!
『慣行栽培だって負けてはいませんぞーーー!!!』
と暑くなる1日となりました!
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!
それでは次回つづく!です!
※このブログは齋藤聖人の名前でFacebook等でもアップしています。
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