農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

倒伏…それは恥ずかしいこと。。。

おばんです!!!

台風一過の本日は朝から突き抜けるような青空!!!

若干風が強かったですが、空気もカラッとしていてまさに稲刈り日和でした!

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齋藤家のコメちゃんも気持ちよさそうにぐっすり寝ていました!笑

そんなコメちゃんにお別れを告げ、早速コメならぬお米さん『ひとめぼれ』の収穫に向かいました!!!

がしかし…

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昨日の台風の影響もあり、不安はやはり的中し、だいぶ倒伏が出ていました。。。

今回はそんな倒伏について少々書かせて頂きます。

倒伏とはその昔、とてもみっともないものとされていました。

技能がない農家が収量を上げたい欲にかられると倒伏が起きる。

そんな恥ずかしいこととされておりました。

そもそも倒伏が起こる原因にはいくつかありまして、まず大きな要因としてあげられるのが窒素過多、つまりは肥料のやりすぎです。

そしてもう一つは根張りが十分でないこと。これについては中干しをしっかりと行う事で改善できるのですが、今年は中干し予定時期の長雨で十分に干せない結果となってしまいました。

最後に苗を密植させることで過繁茂となってしまうこと。

そして更に、日本で化学肥料が使用されるようになってから倒伏が多く起こるようになったと言われております。

これらのことから『近年の慣行栽培においては、化成肥料に頼り過ぎた結果地力が偏り、稲そのものが弱くなってきているにも拘わらず、収量を重視した栽培を行うことで倒伏が起きている』つまり慣行栽培自体あまり良いこととされない意見も多々見られます。

事実、確かにそのような見解もできると僕は思っております。

僕もできることなら倒伏は起こしたくありません。

しかしながら、矛盾しますが僕はお米を作るということにおいて、収量もできる限り上げたいと思っております。

昔の日本では今の倍もする米価の時代がありました。

その頃は本当に皆が皆収量だけを重視していたこともあったと思います。

そして現在、米価は毎年のように下がってきております。

それでも齋藤家では農協にほとんどのお米を出荷しているため、やはり収量を上げなければ収入が減ってしまいます。

確かにこのような状況から収量も重視した農業を行っていることも事実です。

でも僕が収量を上げたいと思う理由は単純です。

それは収穫の喜び、豊作の喜びは今も昔もこれからも、誰にとっても素敵なこと。であってほしいと思うからです。

沢山お米を収穫してみんなで沢山お米を食べたい。ただそれだけです!

でも、慣行栽培だから倒れて当然。慣行栽培の稲は弱い。

そんな事は言われたくありません!

だからこれから僕は強くて優しい農家を目指すにあたって、台風なんかに負けない強い稲さんを作っていきたいと強く思いました!!!

化成肥料=悪

ではなく、世の中が進歩していくように、農業も今ある技術や資材、勿論危険なものは避けるが良い所はうまく取り入れながら、進歩していくべき!!!

そんな思いを胸に秘め、今日は悔しいながらも倒伏した稲さん達を収穫しておりました!!!

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なんだかあっちこっち話が飛んでしまいすみませんでした!

兎に角まずは自分一人でお米をちゃんと作ることの出来るようになることが1番大事ですね!焦

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

それでは次回つづく!です!

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