農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

ようやく置賜にたどり着きました!

おばんです!!!

今回も研修を終え、帰りにお見舞いに行ったり忘れ物を取りに行ったりとなんだかんだありましてようやく只今長井にたどり着いております!

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という訳で本日の研修ははじめに、青果の生産から加工、販売まで行っておられる『月山パイロットファーム』の取締役であります相馬さんから、先進事例ということで色々とお話を聞かせて頂きました!

パイロットファームさんでは、経営を含めた『持続的な食糧生産』を行っておられまして、具体的には輪作という年ごとに違う作物を生産する手法や、出来るだけ農薬や化学肥料を使用しない循環型農法を行っておられます。

そして、資料の中に『安心』『安全』という言葉は使わないという事が書いてありまして、この事が何を意味するのかと言いますと…

『安心』『安全』はうたい文句にするのではなく、ある意味では当たり前のことであり、それは生産者と消費者との間で築くものという考え方だそうです。

他にも様々な内容のお話を聞かせて頂いたのですが、パイロットファームさんの理念にとても共感しました!

僕もブログをはじめるにあたって、自分が生産者として発信することで、沢山の消費者の方々に少しでも興味を持って頂いて、農業に対する不安や疑問、それらを目に見える形にしていくことで不安を安心に、疑問を笑いに、そしてご理解していただければという思いがありました。

まだまだ不足な点が多々ありますが、改めて宜しくお願い致します!!!

そしてお次は、農薬の適正使用についての講義でして、現在農薬を使用して栽培している僕にとってうってつけの内容でした!!!

今年から使用している農薬についてはしっかり調べながら行ってはいたのですが…

そもそも農薬の定義とはなんぞや???

また、恥ずかしながら『農薬取締法』という確固たる法律の存在などほとんど把握しておりませんでした。

そして、特定防除剤という農薬とは別の一般的な食材などを使った殺菌剤の事なども知ることができまして、今後自分が行う上での選択の幅が広がりました!!!

僕もできることなら農薬を使用することはあまりしたくないと思っておりますので…来年できれば一部の圃場で農薬不使用、または減農薬の生産を行う予定でおります!

そして最後は専攻別の水稲講義でして、今回の講義から一歩踏み出して具体的な栽培方法のポイントに入りました!

大まかな内容については天童での勉強会などで理解はしていたのですが…実は水田土壌は畑とは違い、主に2つの層に分かれているという事を、残念ながら知らずにおりましたー!!!

具体的には第1に表面数㎜から1㎝の黄褐色の『酸化層』と第2にその下10㎝から15㎝の青灰色の『還元層』という風に分かれているのあーーります!!

『酸化層』では表面に施用されたアンモニア態窒素が酸化され、硝酸態窒素になり、それが還元層に運ばれ微生物の働きで還元されて炭酸ガスとなり、それが大気に放出される『脱窒現象』ということが起こるのであーーります!!

そして酸素不足の『還元層』では、硫化水素や有機酸が発生しやすく、これらが多量に生成されると、地上から通気組織を通しての根の酸化機能が失われ、根腐れの原因になるのであーーります!!!

なので今絶賛開催中の中干作業などで、土壌内部まで酸素供給するということにたどり着くという流れになるのであーーります!!!

なるほどなるほど!!!

また、施肥設計についてのご指導もありまして、これまた僕は『施肥量を決めるにあたって、そもそも土壌や用水から稲がもらうことのできる天然供給量』について全く理解しておりませんでしたー!!!

一般的には10aあたり窒素が4.2~7.2㎏、リン酸が1.1~4.9㎏、カリウムが3.4~6.0㎏の天然供給量となっているようで、それをふまえて自分の圃場がそもそも持っている成分と比較して、施肥量の設計を行うのであーーります!!!

なるほどなるほどな内容がてんこ盛りでした!!!

改めてまた復習して、実践して少しづつ自分の技術として習得に努めてまいります!!!

また、今回の情報交換会でも色々な農家さんと交流することができ、ブログの存在を知っていただくとても良い機会にもなりまして、地域や職種、年齢や性別は違えどこれから農業を頑張っていく同じ仲間と、これからの事を同じ目線で語り合うことができ、本当に素敵な時間となりました!

皆に負けないよう僕も頑張るぞーーーーーーーい!!!!!

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

それでは次回つづく!です!

※このブログは齋藤聖人の名前でFacebook等でもアップしています。

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是非宜しくお願い致します!