農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

救世主現る!その名も『まぜ太くん』!

昨日から低気圧は徐々に北上し今朝、山形も朝からなかなかの雨模様でした。。。

昨日ご紹介した『土混ぜ』の作業は離れの車庫から作業場に土を運んでこなければならない為、今日は流石に無理かなーと思っていたのですが、なぜか段々と雨もやみ、作業決行です!!!

ということで、満を持して救世主の登場です!

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こちらがそのお方、名を『まぜ太くん』と申します!

毎度ファンタスティックなネーミングには脱帽です!!!

そもそも土混ぜとはなんぞや??ということで簡単にご説明しますと、

皆さんもご存知の田植えの作業まで稲の苗は給食トレーサイズ程の箱の中で育てられます。

それをさかのぼると、今水に浸けている種籾を土の入った箱の上にまくことからスタートするのですが、土混ぜの作業は箱の中に入れる土を肥料などと混ぜて準備することなのです!

ということでまずは主役の土を離れの車庫からトラクターで作業場に運んできます!

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これで約一斗缶10杯分になります。

そしてもう一つ重要なものがこちら!

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皆さんこれが何かお分かりでしょうか?

実はこれ、自家製の燻炭なのです!

昨年のもみ殻をいくらかとっておき、丹念に燻し、毎年土までの際に使用します!

燻炭を使用する理由として、まずは箱に混ぜ土を入れた際の重量が軽くなることや、箱内部の通水性などが良くなり、苗の生育に良いとされるからです。

こちらの燻炭は土10杯に対して6杯強使用します。

そして最後にこちら!

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齋藤家では土混ぜの際、2種類の肥料と1種類の農薬を使用させて頂いております。

先日書かせて頂いた通り、齋藤家では農薬を使用すべきところでは使用し、健全で個体差のないしっかりとしたお米づくりを行っております。

ということで、これらすべての材料を救世主まぜ太くんに投入します!!!

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んー実に満腹そうですね。笑

そしてしっかりと蓋を閉め、ロックし、いよいよスイッチオンです!

するとまぜ太くんが回転を始め、名前の通り中で混ぜ合わさります!

混ぜること約2分。。。頃合いをみてまぜ太くんのロックをはずすと、

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ザザーーーっと混ぜ合わさった土が排出されるのです!

すかさずスコップですくい、土置き場へと運びます!

さすがはまぜ太くん!人力ではとても大変な混ぜ合わせを一瞬で行ってしまいます!!!

ということで、本日はこの繰り返しを15回程行いました。。。

一旦土を置ききれない為、この後箱にこの土を詰めてしまいます!

そしてその後半分を混ぜて、また箱詰め。という流れです。

この『土混ぜ』の作業、見た目以上に体力を消耗するためとてもくたびれます。。。

というよりも見た目以上に大変というのは農業全般で共通することかと思います。

それでも日々機械技術は進歩、向上し、肥料や農薬も日々改良され、じいちゃんが子供の頃から比べると信じられないほど今は作業効率などが上がっているそうです。

なのでこんなことで疲れていては先代様に叱られる!と思う今日この頃でした。

昔ながらの方法もしっかり学ぶと同時に、これからの農業は最先端の技術ともうまく付き合い、振り回されることなく、常に有利にもっていけるよう、日々作業に取り組んでいくことが必要だと思います。

今後は農機具の新作などや肥料や農薬の製品比べなども要チェックしていきます!

とにかく、まぜ太くんは今後も齋藤家の救世主であることに変わりはありません!

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

それでは次回つづく!です!