農業のイメージを変えるスーツ農家 サイトウキヨトがつくる「家福来米」

スーツを着て農業する齋藤聖人。 彼がつくる「家福来米(かぶらまい)」は、食べるお家に福が来るお米。

お次は浸種!でもなぜ??

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おはようございまーーす!!!

一昨日行った種子消毒の前半戦が一先ず終わりを迎えるため、本日は次の工程の浸種(しんしゅ)に移ります!

実は僕、今日また午後から私用のため家を空けてしまうため、今日は日の出と共にスタートです!

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まずは浸けておいた消毒液をタンクから抜き出します!

液を抜いている間に、ちょっと浸種についてご説明させて頂きます。

浸種とは簡単に言えば殺菌後の種子を水に何日か浸けておく作業なのですが…その訳を厳密には僕も分からずにいました先日までは。。。ということで少々勉強してきました!

そもそも種子の中には胚(はい)という次の生命の源にあたる部分があり、これが活動を開始するためには種子全体の水分が準備段階でおよそ15%、発芽するには25%程必要とされています。

さらに水に浸けておくことで、籾に含まれる発芽抑制物質が除去されるのです。

だから水に浸けておくのですが…でもどうやって種子の水分量をはかるのか??

それは水温に関係があります。一般的に齋藤家で作っている品種では、積算温度(水温×日数)がおよそ120℃で水分率25%になるとされています。

ですので、水温12℃ならば10日程浸けておくことになります。

ということでそろそろ液も抜けたので、早速浸種にはいります!

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作業はいたってシンプル!まずは別なタンクに消毒液から籾袋を取り出し、液をきったら敷き詰めます。

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そしてひたすら水を貯めます!

一応、水の量は種籾の量の2倍ほどとされています。

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そして一先ず完了です!

若干水の量が少ない気もするのですが、師匠(父)曰く、『大丈夫だ!』とのことですのでこのまま無事を祈ります!

そしてこの後ですが、農薬消毒後の種籾を使用しているためこのまま3日程は水を替えず、均一に吸水が行われるよう、籾袋の上下の重なりを入れ替えたりします。

その後水分中の酸素濃度が薄くなるため何回か新鮮な水と交換しながら積算温度到達まで待ちます!

齋藤家では今まで水温計など使用せず経験と勘で作業を行う事が多かったのですが、日々天候や気温もバラバラ!当然水温にもバラつきが多々あると予想されます!

僕にはまだまだそんな神業はできませんので、今年は要所要所しっかりとデータをとって、作業を行っていきます!!!ちなみに10時の時点で水温10℃程、まだこれから上昇すると思われますが、低すぎず高すぎずでよいかと思います!!!

その後、今日は一人で残り半分の種子消毒を行いました!

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水をためてー

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薬剤を投入し、種子を浸します!

そしてこちらはそのまま24時間待ち、その後浸種に移ります!

ということで、その後じいちゃんと諸作業をこなし、今日はここまでになります!

明日は浸種後半戦、次回つづく!です!